体臭を克服したい

体臭に長年悩んでいる女が日々の思いや悩みをつらつらと書いております。

臭いの経歴〜大学時代〜

大学に進学した。大学でも悩んではいたが臭いという反応をする人は少なく、とても生きやすかった。初めて体臭以外のことに目を向ける余裕が出来た。クラス制度がなくなることがこんなにも楽であるということを知った。友達も出来て楽しい日々を過ごしていた。ただ、日々の生活が充実したところで体臭がなくなるわけではなかった。相も変わらず体臭はずっと臭かった。一人暮らしをして部屋の匂いが臭くてとても悩んだ。どんなに清潔にしても良い匂いの部屋にならず、自分の体臭が臭いという事実を再確認した。

 

 

大学1年の秋頃、お金が欲しくてアルバイトを始めた。菓子の販売だった。バイトの決め手は、スタッフの人数が少なく、お客の年齢層が格段に高いところだった。これまでの傾向としてお年寄りは臭いという反応をする人が少なかった。本当は居酒屋、お洒落なカフェのような活気があって出会いもたくさんあるような場所で働きたかったが臭い持ちの私にとってはそれはとてもハードルの高いものだった。

結果としてそこのバイトでは、反応する人も少なくほとんど臭いで悩まずに働くことができた為、働けて良かったと思っている。ストレスフリーな良いバイトだった。

 

 

一人暮らしで金銭的にも余裕が出来たので、体臭対策を始めた。体臭に効くサプリや食べ物など、良いと言われるものは試していった。ただ、改善することはなかった。効いたと思えるものは何もなかった。臭いを別の匂いで誤魔化すのがいいのかと思い、良い匂いの香水もつけてみたが悪化させるだけだった。毎回期待を持って試してみてもそのどれもが上手くいかず、上手くいかないたびに落ち込んだ。

 

 

大学生の時、恋愛がとてもしたかった。大学の友達とはもっぱら恋愛の話で盛り上がった。大してよくも知らない同じ学科の誰々が彼氏いるらしい、なんて話題をよく話していたように思う。しかし実際、口では欲しいと言いながら、恋愛するのがとても怖かった。臭いという大きなハンデを背負っている私が恋愛をするなんてとてもじゃないが難しかった。一緒に出かけて、ご飯を食べて、手を繋いで、キスをして、sexをして。そのどれもが私には難しかった。相手に臭いと思われていないか常に気を使いながら一緒にいるのは私には辛い事だった。そもそも体臭持ちの女を好きになってくれる男性なんているのか、常にそんな疑問が頭にはあった。

学年が上がっていくにつれて、彼氏がいないことを伝えるといつからいないの?という質問が来るようになった。いつの間にか彼氏がいたことがあるのが当たり前の年齢になっていた。年々彼氏が欲しいという欲と彼氏がいたことがないのはやばいという焦りが増加していった。ただ、恋愛をするというハードルは私にとってあまりにも高すぎた。臆病な私は出会いの場に行くというアクションすら起こせなかった。臭いと思われて自分が傷つくのが怖かった。

そんな中、全く恋愛に興味ないと言っていた友人にも彼氏が出来た。就活のセミナーで一緒になった男性から食事に誘われ、何度かデートを重ねて付き合ったのだという。ただただ羨ましかった。体臭がなければこんなにも付き合うというハードルが低いのだ。その時私は体臭持ちのハンデがある自分、そのハンデが故に恋愛のスタートラインに立つ勇気すら持てない自分に絶望した。そしてただ友人を羨むことしかできないことがとてつもなく惨めだった。この時初めて、行動しなくては何も変わらないということに気付いた。